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今回は360°FETISHの
『靡唇-BISHIN-』
試してみました。

新メーカーのオナホールですね。



さて今回は2023年の年末頃に現れた新手のオナホメーカー『360°FETISH』のオナホールをレビューしていきましょう。

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『堕悦-DAETSU-』『靡唇-BISHIN-』という二種類のオナホールが同時発売されており、その鮮麗されたアート感のあるパッケージであったり、日本製を謳った国産素材のオナホだったり。あるいは宣伝用の販促素材を見る限りではポッと出のオナホ使いが立ち上げたような素人くさいものではなく、かなり力のある業界人が作ったであろうメーカーに見えますね。

「さて一体どこもんのオナホ使いが立ち上げたメーカーなんだ?」と興味津々で誰かに聞いたり調べたりしてみた所、どうやら

『ワールド工芸』というアダルトグッズ業界では老舗となるメーカーが立ち上げた、オナホールの新ブランド

だったようで、「老舗メーカーの猛追がここからも始まってしまったか・・・!」と熱い気持ちになってしまいますね。

ワールド工芸と言えば、レディース系のアダルトグッズではトップメーカーと言っても過言ではないくらいの大手の老舗メーカーですが、オナホールは正直そこまで力を入れてこなかったメーカーではあり、このサイトでもいくつかレビューした事はあるものの、ここ数年は発売されていても(そもそもリリースもそれほど多くもない)スルーすることの方が多かったメーカーですね。

ちなみにメーカー名の『360°FETISH』は『スリーシックスティフェティッシュ』と読むみたいです。
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オナ郎の好みを把握している方々であればご存知の事かもしれませんが、

個人的に非常に好きなタイプのシンプルかつアート感のあるパッケージ

になっており、仮にオナ郎がオナホメーカーを立ち上げてデザインの方向性を定めるのであれば、ちょうどこんな感じのものをイメージしていただけに、逆にオナ郎ブランドのデザインがやりにくくなってしまったまである始末ですね。

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レイヤー構造・柔硬グラデーション構造

と呼ばれている、珍しい多層素材の使い方をしているのもちょっとしたポイントで、最近ではツートン構造のオナホールがピーチトイズやRIDE JAPANで頻繁に見かけるようになりましたが、「真ん中だけ硬い(もしくは柔らかい)」といった構造のオナホールは最後にレビューしたのが何だったのかすら覚えていないくらいに久しぶりの登場ですね。

二層構造一覧
珍しかったり新しい多層素材のオナホールが発売されると引っ張り出してくるこちらの表だと、⑩の『トリプルレイヤー構造』がそれに当てはまるタイプになり、説明分に「または真ん中だけ異なる素材を使ったもの」と書いているので、もはや覚えていないですけど過去のなんらかのオナホールでそういうものがあったんでしょうね。

ちなみに360°FETISHのオナホールは国産素材が謳われているわけですが、OEMではなく

「ワールド工芸が今回のブランド用にオナホ工場を立ち上げてしまった」

という話があったりと、新ブランドへの気合の入りっぷりが半端ない事になっています。

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『靡唇-BISHIN-』では蕩→柔→蕩の素材が使われており、真ん中のレギュラー素材をスーパーソフト素材で挟んだ形になっているみたいですね。

内部はくっきりとした三段階の構造で作られており、真ん中部分だけがヒダっぽい構造で、後は形の違うイボ系の構造が採用されているみたいですね

開封してみよう

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重量は約440g、全長は約15cm。

前述した通り最近では前半と後半で異なる素材を使ったツートン構造を頻繁に見かけるようになっただけに、今回のような「真ん中だけ別素材」というのは、そのコンセプトだけでも十分個性を感じられるオナホールになっているように思います。

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※GIF画像です、読み込みに少し時間がかかるかもしれません。

両側の素材はかなり柔らかい『ふわとろ系』の素材になっており、臭いはほどほど~控えめ気味くらい。油っぽさの方もほどほど~少し気になるくらいに収まっており、素材の柔らかさの割には臭いも油っぽさもだいぶマシに収まっているように感じますね。

臭いの方は典型的なオナホっぽい感じの油臭さではなくて、ほんのり甘い香料のような匂いになっています。

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固さ加減の説明の詳しい表はこちらから

両側の素材の固さレベルは『-3』くらいと、ふわとろ系と呼ばれる素材の中では一番柔らかく感じる素材感ですね。

-1柔

固さ加減の説明の詳しい表はこちらから

中央に使われている素材もそこまで硬いものではなく、『-1』くらいの少し柔らかめな素材感で収まっていますね。

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入り口付近には縦筋と穴周りに窪みが入っているシンプル気味な造形になっています。

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入り口付近の構造・・・は、ちょっとよく分からない感じのゴチャっとした構造に見えますね。

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断面図では入り口付近の構造はイボっぽい感じに見えていたんですが、裏返してみた感じでは太ヒダっぽい感じの構造になっており、

太ヒダ

細ヒダ

小イボ+吸盤イボ


の三段構造になっていたようです。

挿入してみよう

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※GIF画像です、読み込みに少し時間がかかるかもしれません。

レイヤー構造の特性を存分に引き出せていないような、すっぴん感のあるオナホール

という表現が一番近いような気がするこの挿入感。

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素材自体のふわとろ感のあるまったりとした柔らかさの加減は良し。
レイヤー構造によって、中央付近にほんの少しだけコシのある太いリングがついているような独特なアクセントも、他のまったり系なオナホールには見られない個性を感じる挿入感になっていたりと、これもまた良し・・・と、オナホ自体が持つポテンシャルはそこそこ高めなように感じられるんですが、

要となる内部構造の方がかなり無難というか、ほとんど個性のない挿入感

になってしまっており、ほとんど化粧もせずに着飾ったりもしていない美女の原石的な方と対峙しているような気分になってしまいますね。

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レイヤー構造によるアクセントは前述した通り、中央付近にだけ密度の高いようなモッコリとしたアクセントを感じる事が出来るような挿入感で、"太めのリング"という程しっかりと引っかかってくるアクセントではないんですが、自然で滑らかな二層素材のよるアクセントの変化を楽しめるようになっており、ふわとろ系のオナホのアクセントとしては可能性を感じる挿入感になっていると思います。

基本的にはまったり系のオナホールなので、刺激自体が弱めというのはもちろんあるんですが、どこかのポイントが有効的に効いていたり、個性を感じさせてくれるようなものにはなっておらずに、なんとなくザラついてくるヒダっぽい刺激があるだけ・・・くらいの印象しか感じる事が出来ずに、「詰め込みすぎてなんだかよくわからない」といった多段構造のあまり良くない例のようになってしまっている感じですね。

レイヤー構造だけでも十分個性を出せている挿入感なだけに、内部構造の方はもう少しシンプルな統一感のある実用性重視な(可能であればキャッチーさのある)構造にしていた方が、レイヤー構造の素材の変化というのもより楽しみやすかったんじゃないかな・・・とは思ってしまいますね。

もちろん射精にまで到達出来るくらいの実用性は十分にあり、まったり系特有の高ぶってくるような気持ち良さも感じる事が出来、さらに言えばレイヤー構造の個性も伝わってくるようなオナホールではあったんですが、

肝心な内部構造が自らのコンセプトに追いついていない

と思ってしまうような、明確な"もう一歩の足りなさ"を感じてしまうオナホールですね。

オススメ度としては★4にはギリギリ足りていない★3くらいの評価がちょうどいいと思います。

オナホデータ

M10431-01-670x靡唇-BISHIN-
平均価格:3,300円前後
1gの値段(nkp):約7.5円
刺激レベル:■■□□□(5段階:2)
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