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今回は360°FETISHの
『堕悦 -DAETSU-』
試してみました。

前回に引き続き、新メーカーのオナホールですね。



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老舗メーカー『ワールド工芸』からの新オナホブランド『360°FETISH』

という事で、自社工場まで作ってしまったというのだから、もはや止まるわけにはいかず、これからもどんどん新作のオナホが発売され続けていくんだろうと思います。

さてオナホ業界で「自社工場を持つ」というのは、どういう事なのか・・・というのをここで一旦おさらいしようと思ったんですが、そういえば同じくして自社工場を作ったタマプレミアムの第一弾の時にもわりと詳しく書いたような気がするな・・・と思って『濡れ透けJ○雨宿りレXプ』の記事を見に行ってみると、

もはや改めて説明するまでもないくらいに過去のオナ郎がめちゃくちゃ丁寧に詳しく書いてしまっていた

ので、興味がある方は『濡れ透けJ○雨宿りレXプ』の記事を参考にして頂ければ幸いです。



濡れ透けJ○雨宿りレXプ』の記事では自社工場製のメリットやデメリットについてのトータルな説明をしていましたが、もう少しだけオナホメーカーの内部事情に切り込んだ自社工場のメリットの補足をしておくと、

「思い通りのオナホを作りやすい」

というのがどうやら非常に大きいメリットになるみたいですね。

OEMに頼っているファブレスメーカーの方々なんかは口を揃えて「思い通りのオナホがなかなか作れない」というのが悩みの種になっているという話を、十数年のうちに出会ったいくつかのメーカーの方々の口から直接聞いた事があったりします。

自分がイメージや想定したオナホがそのまま形に出来るわけではなく、「こんなオナホを作りたいんだ!」というアイデアを外部の工場に説明した上で、数週間~数ヶ月経って「出来ました!!」と仕上がってきたサンプルが全くイメージと違うものだった・・・みたいなやり取りがこの業界内では頻繁に行われており、それを修正するのにまた数週間待たされ。修正案として出来たものがこれまたイメージしたものとは全く違うものだった・・・けど、「さらに時間をかけて修正するのか」あるいは「もうこれで発売してしまうのか」の判断を頻繁にしなければいけないのがファブレスメーカーの宿命だったりします。

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こうなってしまう原因としては、工場側のフィルターを一旦通して製作しなければいけないので、いくら図面や口頭で丁寧に説明した所で、いくつかのフィルターを通している時点で想定通りのオナホは作りにくいというのが一点。

また、工場によって、あるいはオナホ的にそのアイデアが実現可能な構造なのか、コストと見合った製造過程なのか否かは「作っていない側」の立場からだと想定しにくいので、いろんな事情が込み込みで「それはちょっと出来ませんね・・・」と言われる事もあったりと、結果的に製作過程において非現実的なアイデアは実現可能な妥協点に落ち着いてしまいやすい・・・というのも理想のオナホから遠ざかってしまう原因の一つ。

そして一番大きいのはやはり『スピード感』の問題があり、工場側もいろんな案件(工場によっては自社製品も優先しなければいけない)を同時進行で進めているものなので、どうしても一社のオナホだけにつきっきりになるわけにはいかずに、提案してから理想のオナホが出来上がるまでには、かなり長い時間がかかってしまうような事態に陥りやすく、「ちょっと思いついたアイデアだったり改良だったりを簡単には実現出来ない」という状況に常にあるわけですね。

こだわりの強いメーカーであればあるほど理想のオナホを実現させるのに非常に長い時間がかかってしまい、理想的なオナホールが思うように作れないストレスになる

という事になってしまったりするわけですね。

その点、自社工場で作れるのであれば、「早く」「イメージ通りに」「クオリティ高く」「技術的に」「コスト的に」"やる"も"やらないも"出来る"も"出来ない"も自社の裁量ですべて賄えてしまうだけに、知識面や技術面さえクリア出来れば、自分の納得出来る理想のオナホールを作りやすいというのが非常に大きなメリットになるわけですね。

そもそもオナホールというのは「気持ちいい」かどうかの前に、自分で一から作ったとしても、

イメージ通りのものを三次元空間に出現させることすら難しい

もののはずなので、自社工場で作っている人には作っている人の計り知れない苦悩みたいなものがあるんじゃないかと思いますが、"それらを自社の中で完結出来る環境がある"というのは、特にクリエイター側の立場の人にとってはこの上ない大きなメリットになっていると思いますね。

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思いの他、前段がかなり長くて真面目な話になってしまいましたが、兎にも角にもワールド工芸からの自社工場製品となる新ブランド第1弾となっているのが今回のオナホールのシリーズですね。

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靡唇-BISHIN-』の方はソフト系の素材を使った『レイヤー構造』が採用されていましたが、今作では真ん中部分に硬めな素材を採用したハードタイプになっており、ソフト系とハード系で二種類同時発売されている事になります。

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内部構造はTENGAが好んで採用しているような、メカっぽい機械のパーツを組み合わせたようなものが、とりあえずの第一弾の方向性になっているようですね。

今作もくっきりと分かれている三段構造になっており、前半の2つがイボっぽいような構造で、後半部分には先端が補足なっているヒダっぽい構造が採用されているみたいですね。

開封してみよう

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重量は約451g、全長は約15cm。

両サイドの白い素材と、中央の半透明素材との組み合わせが美しく見える造形になっていますね。

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穴の長さは約13cmくらいになっています。

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※GIF画像です、読み込みに少し時間がかかるかもしれません。

両サイドの白い素材は少し柔らかめくらいで、臭いはほどほど~控えめ気味くらい。油っぽさの方はほどほど~少し気になるくらいの素材感になっています。

中央にある半透明な素材は、かなり硬い・・・というか

「硬すぎるような気がするけど大丈夫か?」

と、挿入感のバランスが心配になってしまうような非常に硬い素材が使われていますね。

-1柔

固さ加減の説明の詳しい表はこちらから

両サイドの固さレベルは『-1』と同じくらい。

+2バリ硬

固さ加減の説明の詳しい表はこちらから

中央にある半透明な素材には『+2』くらいの硬めな素材が使われていますね。

なにも『+2』のオナホール自体は珍しいって程でもないんですが、両サイドとの素材硬度のギャップが大きい為に、余計に硬く感じてしまいますね。

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入り口はくっきりとした縦スジと、穴付近に少し窪みのある造形。造形はシリーズで同じものが使われているみたいですね。

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入り口付近には小さめのイボが壁面についているように見える構造ですが、色味的に少し分かりにくいですね。

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色味のせいで少し分かりにくいというのももちろんあるんですけど、構造自体が全体的に浅めな作りになっているので余計に分かりにくいというのもありそうですね。

ぱっと見では、前半部分の壁面には小さめのイボと、めちゃくちゃ見えにくいですけど、長めの突起ついており、後半部分には細ヒダっぽい構造がついているようなものに見えますね。

挿入してみよう

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※GIF画像です、読み込みに少し時間がかかるかもしれません。

ある意味では新メーカーにしか出せないかもしれないフレッシュでピーキーな挿入感のオナホール

になっており、およそ小利口に知恵を付けた経験値のあるオナホメーカーであれば「ちょっとこれはバランスがあまり良くないかもしれない」とストップをかけてしまうであろう、若気の至り感のある挿入感になっており、ある意味ではそれが強烈な個性にはなっているんですが、お世辞にもバランスが良いオナホールだとはあまり言えない挿入感になってしまっていますね。

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挿入感のほぼ95%くらいは中央にある硬い素材によって支配されており、

太くて硬いリングを使ってペニスをしごいている

という見た目そのままな特徴がダイナミックに伝わってくる挿入感になっており、両サイドにある柔らかい素材は「ペニスが寒くならないように包んでくれている」くらいの役割になってしまっていますね。

どう考えても中央にある素材は、『±0』か、せめて『+1』くらいの硬度差の少ないものにした上で、ほんのりとした挿入感のアクセントをつけるくらいで十分バランスが良いものに仕上がっているであろう所を、あえてのギャップ感のある硬い素材である『+2』レベルな素材を持ってきたのが個性的という意味では光っている所ではありますが、オナホ的なバランスで言えば「やりすぎてしまっている」感じがありますね。

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前半部分には二本の突起的なものがつけられているんですが、構造的にも頼りなく、素材的にも柔らかい部分についている為に知覚出来る程のアクセントにはなっておらず。さらに言えばアクセントの大部分を中央のリング的な挿入感に持っていかれてしまっている為に、構造として楽しめるようなものにはなっていない感じですね。

挿入直後とペニスが慣れてきた後半では少し印象が異なるような挿入感に変化するようになっていて、後半の方がリング部分の強烈なインパクトがジワジワと薄れて、ややグラデーションがかかったような素材の変化みたいなものを味わえるようになっており、それでも「バランスが良い」とまではいきませんが、中央に硬い素材を持ってくるレイヤー構造のポテンシャルの片鱗くらいは味わえる挿入感になってくれますね。

内部構造はややのっぺり気味でちょっとしたヒダがコスれてくるくらいの無難で個性のないものになってしまっている為に、『靡唇-BISHIN-』でも同じような感想になったんですが、内部構造自体もレイヤー構造の個性に追いついていないと思ってしまうような無難すぎる挿入感のように感じてしまいますね。

後半の方では中央付近のリングの硬さの角が少しずつ取れてきて、射精は出来るくらいの挿入感にはなってくれるんですが、★3程に気持ちよかったり満足感があったのか・・・というと、ちょっとそこまでには届いていない感じがあり、★3寄りな★2くらいがちょうどいい評価になってしまうんじゃないかと思います。

近年では同じように自社工場での生産を始めたタマプレミアムも今となっては注目度の高いトップメーカーの仲間入りをしているとは言え、立ち上げから一年くらいは他社メーカーのオナホを思いっきり参考にしたものだったり、個性の薄いオナホールを作って経験値をがむしゃらに積んでいた期間があったものなので、360°FETISHにも今後の成長に期待したい所ですね。

オナホデータ

M10430-01-670x堕悦 -DAETSU-
平均価格:3,300円前後
1gの値段(nkp):約7.3円
刺激レベル:■■■■□(5段階:4)
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